浴室リフォームで「シャワーだけ」にする費用とメリットを徹底解説

浴室のリフォームを考えている方の中には、「浴槽は本当に必要か？」と悩む方も多いのではないでしょうか。

近年、浴槽を撤去してシャワーだけの空間にリフォームする選択肢が増えています。掃除の負担を減らし、限られたスペースを有効に活用できるため、共働き世帯や高齢者の家庭にも人気です。

しかし、シャワーリフォームにはどのくらいの費用がかかるのか、どの業者に依頼するのが良いのかといった疑問も多いはずです。

この記事では、浴室リフォームのメリットや費用相場、計画を成功させるためのポイントを詳しく解説します。

浴室リフォームでシャワーだけにするメリット

ユニットバスの浴槽は本当にいらない？判断のポイント

浴室リフォームで浴槽を撤去し、シャワー専用の空間にするかどうかは、ライフスタイルに合わせた判断が必要です。ここでは、浴槽が本当に必要かどうかを判断するためのポイントを整理します。

ライフスタイルと入浴習慣の見直し

湯船にゆっくり浸かる習慣があるかどうかが最初の判断基準です。

湯船でのリラックスや疲労回復を重視する方にとっては、浴槽の撤去が不便になる可能性があります。

一方、シャワーだけで十分と感じている方や、忙しくて湯船に浸かる時間が取れない方には、シャワールームが適しています。

掃除の手間とメンテナンス

浴槽のあるユニットバスでは、湯垢やカビの掃除が手間になります。

シャワーだけの空間にすることで、掃除が簡単になり、カビの発生も抑えやすくなります。

特に高齢者や共働き世帯には、メンテナンスの負担軽減が大きなメリットとなるでしょう。

節約とエコの視点からの判断

シャワーだけの使用にすることで、水道代やガス代を抑えられるのも魅力です。

浴槽を毎日使わない場合、湯張りにかかるコストを削減できるため、結果的に家計に優しくなります。

スペースの有効活用

シャワールームへのリフォームは、限られた空間を有効に使いたい方にも最適です。

浴槽のない設計は、より広い洗い場や収納スペースを確保しやすく、住空間全体の快適さを向上させます。

浴槽撤去で得られるシャワールームの魅力

掃除が簡単になり、メンテナンスの負担が軽減される

浴槽があると、湯垢や水垢の掃除が必要になるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

特に浴槽の内部やエッジの部分には汚れが溜まりやすく、手間がかかります。シャワールームなら、湯張りの必要がないため、掃除が格段に楽になります。

シャワー使用後にお湯で壁や床を流すだけで、簡単に清潔さを保つことができ、カビの発生を防げます。

さらに、防カビ加工のタイルや換気システムを取り入れることで、メンテナンスの頻度を減らし、日常生活をより快適にします。

空間を広く使える設計

浴槽を撤去することで、限られたバスルームのスペースをより効率的に活用できます。

これにより、広々としたシャワールームを作ったり、余ったスペースに収納棚やベンチを設置することが可能です。

また、狭小住宅やマンションなどの限られた空間でも快適なシャワールームを確保でき、セカンドバスルームとしての活用もできます。

さらに、2階や3階のフロアに浴室を設置する場合、シャワールームは軽量で工事が簡単なため、建物全体のバランスを保ちながらリフォームが行えます。

節水・節約効果が期待できる

シャワーのみの使用は、水道代とガス代を大幅に節約する効果があります。

浴槽を使用すると、一度の湯張りで150〜200リットルの水が必要ですが、シャワーは短時間の使用で済むため、消費する水の量が少なくなります。

特に省エネシャワーヘッドを導入することで、さらに水道代を抑えられます。環境負荷を減らすだけでなく、家計にも優しいのがポイントです。

定期的に湯張りをする必要がないため、忙しい日々の中でも快適かつエコな暮らしを実現できます。

介護が必要な家庭でも使いやすい

シャワールームは、介護を必要とする家庭にとって非常に有用です。

浴槽がないため、体を移動させる際の負担が軽減され、介助者も被介護者も安全に入浴を行えます。また、広めのシャワールームを設置することで、車椅子の利用や介助者の同伴もスムーズになります。

加えて、手すりや滑りにくい床材を導入することで、安全性を高めることができるため、高齢者や障がいをお持ちの方にも最適な設計です。

家庭内の入浴のハードルを下げることができ、家族全員が安心して暮らせる空間を作れます。

現代的でおしゃれなデザイン

シャワールームは、海外のホテルのようなモダンで洗練されたデザインを取り入れることができるのも魅力です。

タイルの柄や壁面パネル、照明などを自分好みにカスタマイズすることで、毎日の入浴が楽しくなります。

また、TOTOやLIXILなどのメーカーが提供する高機能シャワー設備を取り入れることで、快適なシャワー体験を実現できます。

シャワー空間を作り込み、個性的なインテリアとしても楽しむことができるため、生活の質を向上させる大きな要素となるでしょう。

浴室リフォームでシャワーだけに費用と計画のコツ

シャワーリフォームの費用相場と内訳

シャワーリフォームの費用は、選ぶ工法や設備によって大きく異なります。以下は主な費用の内訳です。

• 浴槽撤去費用：15～30万円
• シャワー設備の設置：5～50万円
• 防水処理・タイル工事：10～30万円
• 給排水・電気工事：10～40万円

施工費用に加え、材料費や人件費、さらに運搬費や管理費などの諸経費が発生するため、最終的な総額は 50万～300万円 になることもあります。

リフォームの規模が大きいほど在来工法が選ばれ、自由な設計が可能になる一方で、コストが増える傾向があります。ユニット工法なら、既存パーツを現場で組み立てるため、コストを抑えやすく、施工期間も短くなります。

シャワーだけの設置の費用

シャワー専用の設備を新規設置する場合、選ぶ製品や工事の範囲により費用が異なります。

• ハンドシャワー設置：5～10万円
• 温度調節機能付きレインシャワー：15～30万円
• 既存配管の延長工事：5～15万円

シャワーのみの設置では、給湯器の種類や設置場所が重要になります。

新たに給湯器を設置する場合は、20～30万円が追加でかかることもありますが、既存の給湯システムを活用することで費用を抑えることができます。

簡易シャワールームを3万円で導入する方法

簡易シャワールームは、短期間の利用や賃貸物件におすすめのソリューションです。

ホームセンターやネットショップで購入できる組み立て式のシャワールームは、3万円前後から購入可能です。

ただし、これらの簡易タイプは防水性や断熱性が限られているため、使用する際には以下の点に注意が必要です：

• 換気設備の強化：カビの発生を防ぐため、換気扇や除湿機の併用を検討する
• 設置場所の選定：寒冷地では保温対策が必要
• 排水の確認：既存の排水システムに対応しているか事前に確認する

簡易型は一時的な設置や補助的な用途に最適ですが、長期的に使う場合は耐久性の高いユニットバス型シャワールームを選ぶ方が賢明です。

TOTO製品を活用したシャワールームのリフォーム事例

TOTOは、日本国内で信頼されているメーカーの一つで、掃除がしやすく快適なシャワールームを提供しています。

• カラリ床：翌朝には床が乾き、カビの発生を抑制
• お掃除ラクラク鏡：水垢がつきにくく、簡単な拭き取りで清潔を維持
• ユニバーサルデザイン：手すりや広い洗い場を提供し、介護用途にも適応

TOTOのシャワールームは、基本プランで60万円～80万円、高機能なオプションを追加する場合は100万円以上になることもあります。

施工のしやすさとアフターケアの充実度から、リフォーム業者やユーザーの間で高い評価を得ています。

シャワー交換のみのリフォームで費用を抑える方法

既存の浴室を活用し、シャワー交換だけを行うことで、費用を抑えることが可能です。

• シャワーヘッドとホースの交換：1～5万円
• シャワーミキサーの交換：10～15万円
• レインシャワーの導入：15～30万円

DIYで交換できる部分もありますが、水漏れや配管の不具合を避けるため、専門業者に依頼する方が安心です。

特に水圧に関連するトラブルを避けるため、高性能なシャワーヘッドの導入には、配管設備のチェックも欠かせません。

複数業者の見積もりを比較する

リフォームを成功させるためには、複数の業者から見積もりを取ることが不可欠です。

見積もりの際には、以下のポイントを確認しましょう：

• 工事内容の詳細：施工範囲と使用する材料の明示
• アフターケアの有無：保証期間やメンテナンスの対応
• 費用の透明性：追加料金や諸経費が明確に記載されているか

また、各業者の実績や口コミを確認することで、信頼性の高い業者を選べます。費用だけで判断するのではなく、サービスの質やアフターケアも重要な要素となります。

浴室リフォームでシャワーだけのまとめ

• 浴槽を撤去してシャワーだけの空間にすることで掃除が楽になる
• シャワールームはスペースの有効活用に最適
• 介護が必要な家庭でも使いやすい設計が可能
• シャワールームは節水・節約につながる
• 簡易シャワールームは3万円で導入可能だが、防水性に注意
• TOTO製品はメンテナンスが簡単で人気
• 在来工法はデザインの自由度が高いがコストが増える
• ユニット工法はコストを抑え、施工が短期間で完了する
• シャワー交換のみのリフォームで費用を抑えることが可能
• 給湯設備の確認がコスト削減のポイント
• 3社以上の業者見積もりが成功の鍵
• アフターケアの有無も業者選びで重要な要素
• シャワーヘッドの交換で節水効果を高められる
• 寒冷地ではシャワールームの保温対策が必要
• シャワールームの設置はデザイン性と実用性を両立できる